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Epidemiologic transition
と健康
経済的発展に伴い、疾病構造が変化し、非先進国におけるその変化のパターンは、先進国で観察されたパターンと同様のものになると予測される。変化のパターン(Epidemiologic
transition)は、死亡率が減少し、平均寿命が延長するにしたがい、主死因が感染症から、慢性疾患へ移行していく。慢性疾患が主死因になるのは、慢性疾患に罹患し死亡するまで、多くの人が生きながらえるようになるということも一因であろうが、ただ単に感染症が慢性疾患に置き換えられたというものではない。現在、非先進国は、程度の差はあるものの、Epidemiologic
transition
の過程にあると言えよう。たとえば、南米やアジアの国々では、慢性疾患による死亡が、感染症と同等かそれ以上になっている(1)。しかし、非先進国においては、感染症から慢性疾患へ完全に移行したというには程遠い。最貧国では、感染症が大きな問題であり続けながら、同時に、慢性疾患も、大きな問題になってきており、この状態は、”double
burden”
と称されている(2)。また、Epidemiologic
transition、特に、感染症が減少していくためには、衛生革命でみられたような、環境、衛生を改善するための、政策や投資が必要である。
1. Christopher J. L. Murray and Alan D. Lopez, eds.,
The Global Burden of Disease: Volume 1
(World Health Organization,
2. A. Rossi-Espagnet, G.B. Goldstein, and I. Tabibzadeh, "Urbanization
and Health in
Developing Countries: A Challenge for Health for All,"
World Health Statistics Quarterly,
Vol. 44,
No. 4 (1991), p. 208.
このスライドは、Global
Health Network Supercourseチームによって作られました。
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